朝からどうかしている。
この気持ちを一言で言うなら……゛ムラムラ゛
今すぐキスしたくて、したくて仕方ない。
愛しい貴方の口付けが欲しくて…。
Please kiss me
どうしてこんな気分になったのか心辺りは一つもなくて、ただ朝ご飯を食べた後か
急にキスがしたいという欲望がムンムン湧き出して止まってくれない。
どうしようもなくて、我慢できなくて、だから白哉を探すことにした。
けれど、会いたい時に限って会えないもので…
始めに探しに来たのは六番隊屯所。
けれど、六番隊の隊員でない為、ここに来た事は数える程しかなく入るのに戸惑っ
いると丁度いい人物が現われてくれた。
「、何うろうろしてんだ?」
「恋次くんっちょうどいい所に!」
恋次の腕を引っ張り、の方に引き寄せ、耳打ちをする。
「あのね、朽木隊長いたら呼んで来てほしいんだけど…」
「何か用事か?」
「と、とにかく お願い」
と朽木隊長と付き合っていることを恋次はしらない。
隠しているわけではないけれど、改めて言うのは恥ずかしいから。
「別に構わないけど、今隊長いないんだよなぁ…」
「えっ、そうなの?… ならいいや、ごめんね」
「悪りいな」
何でこんな緊急事態なときに限っていないのよ…
「ほかをあたるしかないか」
じっと待ってるなんて耐えられそうにない。
他白哉がいそうな所といえば…
「会議かな?」
けれど、今日は会議の予定はなかったはず。
「あーっ分かんない、もうこうなったら護廷中回ってやるんだから!」
廊下を走しると怒られてしまうため、早足で探し始めた。
――― 一番隊…四番隊…
八番隊…十二番隊…
白哉が行きそうな隊を巡っているのにどこにも居ない
「次は… 十三番隊」
廊下を歩いている最中もせわしなく左右を見回していると曲がり角にさしかかり、
曲がったかと思うと誰かにぶつかってしまった。
しりもちを着いたときに男の人の足元が見え、怖い人だったらどうしようと不安が
よぎる。
「ご、ごめんなさい!」
びくびくしながら相手の顔をのぞけば、そこのはどうしても会いたかった人の顔があ
った。
「白哉様ぁ…」
「すこしは落ち着いて歩けない… っ!」
にはもう白哉の声は届いておらず、我慢できなくてその場で白哉を押し倒した。
「っ…!」
いきなり倒されたものだから避けきれず、堅い床板に肘と背中を思いっきりぶつけ
てしまい痛みに顔を歪める。
「何を…っ」
の下に倒れる白哉の上に馬乗りの体勢で顔を近づけてくる。
「やっと会えた」
瞳は潤み、火照る頬、それはまるで…発情した猫。
そんな顔されて平気な男がどこにいるというのか。
理性を総動員させ、
「、やめなさい」
人気のない場所だといえども仮にもここは廊下だ、誰かに見られるとまずい。
そう思い体を起こし、ついでの体も起こしてやる。
それでもなお、迫ってくるを近くの空き部屋へ連れ込んだ。
「一体どうしたというのだ」
「… ぃ、 キスしたいの」
「今は 勤務中だ」
―――それを承知で頼んでいるのに…
分かってくれない白哉にいやいやと首を振り、隊長だけが着れる白い上着を握り締
める。
「今したい」
すると、急にの体が宙に浮いていった。
急な浮遊感に慌てて白哉の肩に手を移し、強く掴んだ。
白哉はの両脇に手を入れて持ち上げると、顔を覗き込み慌てるの顔に近づき、
顔を傾かせなかがらの唇に自分のそれを口付けていく。
「んっ… ん!」
唇に待ち焦がれていた感触と温かさが広がっていき、角度を変えながら何度も何度
も口付ける。
「ん… っ んふっ…」
―――ふぁぁ、白哉の唇だ……
だんだん深くなる口付けに頭の芯がじーんとしびれて上手く働いてくれない。
「ん、ぁ… んぅ…っ」
慣れない体制に上手く息つぎが出来ず空中で足をばたつかせれば、少しだけ口
を離し息継ぎをさせてもらえた。
それもつかの間、息継ぎをしたのを確認するや否や、また唇を押し付けてくる。
お互いの舌が絡み合い、歯列をなぞられゾクリと体が震える。
その繰り返しが気持ちよくて夢中で口付けた。
「ふぁ ……」
ながい口付けからようやく開放されると、ゆっくり地面に降ろせれていく。
足元がフラつつき、倒れそうになるを腕で支えてやる。
「自分から誘っておいて、このぐらいで根を上げてどうする」
「う…」
「満足したか?」
「…まだ」
白哉の方を向きなおし、゛ちゅっ゛と軽くふれるだけの可愛いキス。
「もっと」
「…どうなっても知らぬぞ」
視界が逆転し、天上と白哉の顔が見え、目の前の相手のほほにそっと手をのばした。
*あとがき*
あの兄様がよけれないわけないはずないけど、まぁ…いっか。
女の子って急にムフフになっちゃう時ってあるとおもうんですよ。
(カエレー)