Please kiss me・２









　　　　　　　　　床に押し倒されても環はまだ白哉の唇を求め、白哉もまた求められるままに口付

　　　　　　　　　けを与えた。


　　　　　　　　　「ん　ん、っ…ぅん」


　　　　　　　　　口付けに夢中なの帯を緩め、死覇装の前を寛げさせる。

　　　　　　　　　ゆるくなった服の間から手を差し入れ、胸の飾りを探り当てていく。

　　　　　　　　　ソレを爪で引っかいてやると、は口を離し甘い声を上げはじめ、


　　　　　　　　　「は、はぁ…白哉っ…」

　　　　　　　　　「から誘ってきたのだ、途中で止めてなどやらぬ」

　　　　　　　　　「んっ」


　　　　　　　　　しっとりと濡れた唇に軽く唇を落とし、そのまま顎をつたい首筋、鎖骨へと降りてゆく。


　　　　　　　　　「ん、ふぁ…」


　　　　　　　　　たどり着いた柔らかい胸の飾りに吸い付いつき、愛しいそれを甘く刺激した。


　　　　　　　　　「びゃく…ひゃっ」


　　　　　　　　　ジンとする頭の隅にここは廊下のすぐそばの部屋、誰か気づかれてしまうことを思い出し

　　　　　　　　　気づかれまいと手で口を押さえた。

　　　　　　　　　両手で口を押さえ、懸命に声を漏らさないようにする。


　　　　　　　　　「ん……う、っ…ーっん」

　　　　　　　　　「ふっ、あんまり…そそるな」

　　　　　　　　　「　？　」


　　　　　　　　　声を堪える相手に声を出させてやりたいという男の本能が芽を出し始める。

　　　　　　　　　口の端を吊り上げると吸い付いていた胸の飾りを一層きつく吸い上げ甘噛みすれば、ふるふる

　　　　　　　　　体を震わせ身じろぎし始める。


　　　　　　　　　「…〜　んっむぅ」


　　　　　　　　　いつもより敏感になっているの乱れる姿をもっと見てやりたいが、時間もキモチにも余裕を

　　　　　　　　　なくしかけている白哉はいつもより早く下半身へと進めていった。

　　　　　　　　　死覇装を払いのけ、そこへ指を沿わせてゆく。


　　　　　　　　　「ふぁッ…あっぁ」


　　　　　　　　　花弁を探る指の動きにビクビクと過剰なほど反応を示した。

　　　　　　　　　明るい上にこんな仕事場でこんなことしているなんて思うと恥ずかしくてたまらない。


　　　　　　　　　「ひゃぁ…あっ、ん」

　　　　　　　　　「もうこんなに濡らして…どうした？」

　　　　　　　　　「しらなっ…い」

　　　　　　　　　「知らないわけなかろう」

　　　　　　　　　「ん、っ…ふ、ぁ…！」


　　　　　　　　　内に指を差し入れて、ならすようにゆっくり内をかき回す。


　　　　　　　　　「あっ…！やぁ…びゃ、白哉ぁ」


　　　　　　　　　動く指がどうにも気持ちよくて、出し入れされる度に感じてしまう。

　　　　　　　　　口を押さえていた手も何時の間にか外れており、再び手で口を塞いだ。

　　　　　　　　　ぎゅっと目を瞑り、快楽に耐えるの姿は白哉の中心に確実に熱を与えていた。


　　　　　　　　　「っー〜…んっんっ」

　　　　　　　　　「…もう良いか？」


　　　　　　　　　愛液に濡れた指を引き抜き、足を開かせる。

　　　　　　　　　力が入らない足を支えてやりながら素早く自身をへと沈めていった。


　　　　　　　　　「んっ！っつ――！！」

　　　　　　　　　「ッ――…ハァ」


　　　　　　　　　無意識に逃げようとする腰を抑え、内に押し込んでゆく。

　　　　　　　　　まだなれない感覚に体が堅くなってしまい、


　　　　　　　　　「…キツイっ」

　　　　　　　　　「うっ…んん」


　　　　　　　　　首筋に唇を寄せ、赤い印をつけた。

　　　　　　　　　すると甘い吐息がもれ、力む体から力が抜ける。

　　　　　　　　　その隙に一気に奥まで差し込んだ。


　　　　　　　　　「ん、んんッ、ッぁ！」


　　　　　　　　　目じりから流れる理性の涙がぽろりと零れた。

　　　　　　　　　涙をキスとともにすくい、瞼にも優しいキスを落とす。


　　　　　　　　　「動くぞ…」


　　　　　　　　　が頷くのを確認し、浅く腰を揺さぶる。

　　　　　　　　　繋がることがクチュクチュと水音をたてた。


　　　　　　　　　「あっ…ぅんッ、んぁ」


　　　　　　　　　だんだんと激しくなっていく動きに張り付くものが欲しくて、白哉の首に腕を回し死覇装に

　　　　　　　　　皺をつける。

　　　　　　　　　動きに合わせ、甘い悲鳴をあげるの内は白哉のそれ包み込み、溶かしてしまいそうな程

　　　　　　　　　の熱を帯びてすいついて来る。
　

　　　　　　　　　「あ、あっ…っやぁッ」

　　　　　　　　　「ッ…声…」

　　　　　　　　　「んっっ　あぁ…もっ…あ、抑えらんなぃッ」


　　　　　　　　　息も絶え絶えに答え、助けを求め濡れてた瞳で見上げてきた。

　　　　　　　　　口を押さえていた手は白哉の背中に回っている。

　　　　　　　　　声を押さえる手段を無くしていた。


　　　　　　　　　「くッ…！」

　　　　　　　　　「？！っあぁッ…」


　　　　　　　　　(今…なかのッ、おっきくなったような…)


　　　　　　　　　瞼を開き、白哉を見ると眉間に皺をよせ苦しげに低く唸っていた。


　　　　　　　　　「煽るな…」

　　　　　　　　　「…っ　びゃく、や？」

　　　　　　　　　「すまいない…」

　　　　　　　　　「んっ…むぅ！」


　　　　　　　　　白哉の大きな手がの口を塞いだかと思うと、片足を抱えられ一層激しく腰を揺らしだした。


　　　　　　　　　「んッ―っ…んっんぅ…」

　　　　　　　　　「はぁ…っッ」

　　　　　　　　　「んっん、…んぅっ！」


　　　　　　　　　声をだせない口の代わりにムリと首を振って伝えれば、「わかっている」と返事が返ってきた。


　　　　　　　　　「んっ――ッ！！」


　　　　　　　　　「っ･…！」


　　　　　　　　　の内へ熱が注ぎこまれていく。

　　　　　　　　　余韻に浸るの口から手を離してやると、何度も大きく呼吸を繰り返した。


　　　　　　　　　「っふぅ――っ…はぁ、はぁ…白哉」

　　　　　　　　　「…なんだ？」


　　　　　　　　　額から流れる汗を拭い、顔に掛かる髪を手でのけてやる。


　　　　　　　　　「ごめんね…わたし、おかしくなっちゃったのかな…こんな風になるなんて」

　　　　　　　　　「気にするな」

　　　　　　　　　「でも、こんな風になったこと一度もないのに」

　　　　　　　　　「おまえのことだ、何か変な物でも拾って食べたんじゃないのか？」

　　　　　　　　　「もう、そんなことしないもん」

　　　　　　　　　「どうだか」



　　　　　　　　　その後、屯所にもどる途中で必死に白哉探し回っていた恋次とであうのだった。








　　　　　　　　

















　　　　　　　　　＊あとがき＊
　　　　　　　　　　初裏ー･･･わーお(汗)